オリンピックの閉会式の放送(中継録画)の直前に放送された番組についての感想がメーリングリストで流れてきました。僕自身もこの放送を観ましたが、正直言って同様の感想を持ちました。以下がそのメールの全文です。もちろん名前は伏せてあります。

「オリンピックをあまり見なかったので、今夕閉会式およびハイライトのまとめがあるのだろうと思ってCBSのオリンピック番組をつけたのですが、非常にショックでした。
7時半(CBS 60 minutesという番組)の番組は、長野に誘致するため、いかに日本人ビジネスマンがオリンピック委員を買収したか(プレゼントをたくさんあげたとか)、スイスのオリンピック記念館建設のために日本企業が莫大なお金を注ぎ込んだ、という話でした。
8時になって、いよいよオリンピックかと思ったら、今度は、戦前にオリンピック選手だったアメリカ人が、戦争中飛行機が墜落、海を漂った後に到着したところは、日本軍占拠地で、そこで人体実験され、その後日本に連れていかれていかに虐待暴行されたかという話でした。その後閉会式を放映したのかもしれませんが、私は途中で気分が悪くなって切ってしまいました。
オリンピックの最後の番組であり、楽しいセレモニーを期待し、選手たちの健闘を讚え、国際親善を強調した番組とは全く逆のものでした。このような番組をなぜわざわざ閉会式の放映の折りを選んで放映したのか、理解に苦しみます。無神経というのでしょうか?日本へのいやがらせだと感じました。
皆さん、どう感じましたか?
もしこの番組に抗議したいと感じる方は、 CBS に苦情を送ってください。 インターネットで送れます。」

 この番組は夕方の7時からの一番良い時間帯で放送され、オリンピックの放送はこの後で(午後9時から深夜にかけて)でした。この番組が放送された時間帯にはそれまでは、フィギアスケートの録画などの一番の目玉を放送していました。だから、この時間にテレビをつけた人は、僕と同様に見物だったものの特集を期待していたと思います。
 それまでのCBSの放送は大変日本や日本戦手に好意的なものだっただけにショックを受けました。また、その後で放送されたオリンピックの閉会式の放送は良かったです(良く取れていましたし、好意的な印象でした)。そこでは、選手、CBSのスタッフともに長野の人々の暖かさ喜んでいました。
 それだけに、この放送だけ浮いている感じがしました。この手紙に対してアメリカ人は(名前からそう思うのですが)、アメリカは日本と違って物事の嫌な面も放送するのがスポーツ放送の姿勢だと言っていましたが、それは違うと思います。もしそうならば、アメリカが続けて(ロサンゼルス、ソルトレーク・シティ)とオリンピックを誘致するのに幾ら金をつぎ込んだかも述べるべきですし、アメリカで2次大戦中に日系人の受けたことも述べるべきで、そうしないのは不公平な単なる日本叩きではないでしょうか。

もちろん閉会式の放送はアメリカの選手中心で、日本人の挨拶は全く放送されませんでした。そうそう、清水の顔は映ってました。